カーラチャクラ ブッダガヤ 2017  前行法話初日

カーラチャクラ 前行法話が始まりました。

スケジュールは、1月2日から始まっていますが、3日・4日は二日間チャムと言われるダンスや、土地を加持するお勤め、などが行われていました。

ダライ・ラマ法王は、初日の挨拶で
「この期間(3日・4日)に巡礼に行かれるのもいいのではないでしょうか?」
と進めておられました。

そして、今日(1月5日)から前行法話が始まりました。

1月4日までとは一気に変わり、会場は座る場所がないぐらいの人が集まり公式発表では、20万人という数字が出ています。

前行法話で使用されているテキストは、修習次第中篇(カマラシーラ)と入菩薩行論(シャーンティデーヴァ)

興味がある方は、以下のチベットハウスのHPからダウンロードできます。

まずは、ブッダガヤに在住しているテーラバーダ(上座部仏教)の僧侶がダライ・ラマ法王の前でパーリ語のお勤めを行い、続いてインドの子供達がお勤めを行いました。
ダライ・ラマ法王は、「ワンダフル」とおっしゃり大変喜んでおられました。

そこから法話に入っていかれました。

チベット後の般若心経を使い、空の説明・空の正しい理解・また空の理解する大切さを説明。
「空の間違った理解は、煩悩に悩まされる原因となる。
しっかりとした空の理解が必要。
21世紀の仏教徒について言及
「人間として生まれ、優れた知性を得ることができたことは、決して運がいいわけではなく、その知性を使い、ラマが行ったから、ブッタがいいたから盲目的に信じるのではなく、しっかりと分析し理解をするということを意識することが大切」とおっしゃられ、お釈迦様の言葉を引用され説明されました。
また「参加するだけ、カーラチャクラを受けた、ダライ・ラマの法要に参加したなど意味がありません」とはっきりおっしゃられ、「心により良き変容をもたらすことが目的」であると。

そこから幸せについて話を進め、

幸せになるためには、幸せになれない現状、外部からではなく内部から。賢い方法で幸せを探求していく。
「世界中の宗教、世界中の人たちが幸せを求めている。その上では全ての人が同じ。地球を一つの家と考え・家族と考え、一切有情は同じ立場である。
他者を「おもいやり」の心を育むことが大切。
そのためには、煩悩を滅することを目指し、菩提心を元に愛と慈悲の心を育むことが大切であると」

様々な違い(国や宗教、伝統)について話、それぞれの違いは二次的なものでありであり、本質的には人は皆一緒。例としてインドの話をされ、たくさんの宗教が共存しているインドを見習うべきであるとおっしゃりました。

そこから前行テキストのカマラシーラ「修習次第」へ。
今回は、「ルンの伝授」(師匠が弟子に読み聞かせるとすること)

チャプター〈1、2、3、4、5〉と順に解説を加え進め、2つの修行(利己的な心をなくすこと、間違った見方をなくす)ことの大切さ、そのためには縁起の見解、清らかな心が大切である。「正しい空の見解と菩提心」を強調。

そして、菩提心を学ぶ最高のテキスト「入菩薩行論」へ
第1章、2章と進め、その後9章。

1章の第8偈
「輪廻の限りない苦しみを克服したいと願い、有情の不幸をなくしたいと願い、多くの幸せを与えたいと願っているならば、どんな時でも菩提心を捨ててはならない。」
を強調され、

利己から、利他へ
実体から、空の理解

へ置き換えることをおっしゃり、最後に

「どんなときも菩提心をなくしてならない」

と言われテキストを閉じられました。

最後に

毎日習ったことを思い出すこと。
この2つのテキストで学べる機会は、貴重である。
しっかりと学ぶことを約束してください。

とお話し会場を後にされました。

本当の幸せとは何か?

幸せになるにはどうしたらいいのか?

そのことに終始つなげながらお話を進めておられました。

カーラチャクラの様子

前行法話2日目へ

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