仏教 なんていらないんじゃない?と直接言われた20代。。。

仏教なんていらないんじゃない?
君は若いね。
そんな甘い考えでは、この世の中生きていけないでしょ!」

ブッダガヤとの往復を始めたのが24歳の時。

あの時は若かったな。。。

その時を知っている人(一般の方)からは、

 「今は丸くなったね」

と言われます。

自分ではわかりませんが。

往復を始めた時は、全くインドの文化や習慣、人柄の知識もなかったし、一人旅などしたことがなかったので、どのような一人旅の人達がいるかも知らない状態でした。

ただ、ブッダガヤに、海外に行けるということだけで嬉しかったのを覚えています。

でも、実際の生活はそんなにいいものではなく、壁にぶち当たりまくりでした。
その時は辛かったですが、今になるとあの経験がよかったと思うことがあります。

その一つが

「日本人に仏教を批判されたこと」

しかも、目の前で直接。

あとは、スルーされたこと、話を聞いてもらえなかったことですね。

その時の多くの旅人は、世界一周をしている人達。
もしくは、数年単位で旅を続けている人達。

ネットが普及していましたが、インターネットカフェでパソコンを借りて情報を得ていた時代。もしくは、宿の宿泊者ノートを読みあさる。
今のようにスマホでいつでも情報が手に入る時代では無く、自分で集めて、旅を進めていくスタイルの旅人が多かったように思います。

なので、結構はっきり物をいうタイプや、自分のみを信じるタイプ、など様々な癖の強い人が多かったです。(今もいますが、相対的に見て減ってきている印象があります)

また、今のようにマインドフルネスなどが流行っている時代では無く、仏教があまり見向きをされなかった時代だったので、お寺に来る人達も、仏教に興味があるというより、

「聖地一回みとこか。
お寺ドネーションで泊まれるから安いし泊まっとこ」

という感じの人が大多数。

そんな中、若かった自分はお寺に泊まりに来る人に、仏教の教えを伝えようと意気込んでいましたが、返ってきた反応は

「そんな甘い仏教の教えじゃ生きていけないよね。
まあ、君は若いからね」

他にも、数時間お説教されることは多々。。。
一人・二人ではないですよ。

私自身の話し方、伝え方にも問題があったと思いますが、僧侶じゃない方に直接面と向かって否定やお説教されることは、日本では正直殆どなかったです。

今でこそ、インターネットでの批判をよく目にしますが、やはり直接面と向かってとなると少ないですよね。

面と向かって言われると、、、色々考えますよ。

仮にそれが自分自身に対する批判なら、変えるなどして対応できますが、「仏教の教えやその思想自体」を批判されたことに関しては、本当に悩みました。
だって変えることが出来ないので。

でも、まだ批判であれ、話をしてくれる人はよかったです。
本当に興味がない人は、少し話をするとサーと場を離れていく人達も多かったです。
なので、最近日本でお話の場をいただきますが、1時間ちゃんと座って話を聞いてもらえるということが、本当にありがたい時間です。

他にも、お寺で朝晩お勤めをしていましたが、参加を強制していないので、興味ある人は参加、興味ない人は参加しないというのは如実に表れます。
特に安いから来た人にとっては、本当に興味ないですから。

日本なら、「泊まってるしでとこか。」という気を遣う方もいると思いますが、旅人は自由な人が多く、参加されない人が多かったですね。

勤行が始まる時間になると、外に行く人
お勤め中後ろをスルーしていく人
一回参加したが、その後は参加しない人。

その姿を見てしまうと、やはりダメージがありました。
(メンタルが弱いだけかもしれませんが。。。)

その中でも、どうにかしないといけなかったので、

どうしたら、まず話を聞いてくれるのか。
どうしたら、興味を持ってくれるのか。
どうしたら、勤行に参加してくれるのか

様々なことを考えたことを覚えています。
まず、緑茶を出して、足を止めて、ホッとしてもらうところから。。。

ありがたいことに、今では口コミやインターネットなどをみて、

「仏教を学びたいです。
仏教の疑問があるんですが、お寺にいますか?
ブッダガヤに行くならと紹介されました」

というメッセージがよく届くようになり、遠いブッダガヤの地まで来てくれる人が本当に増えました。

そのようになったのは、20代で面と向かって「仏教」を批判され、目の前でスルーされた経験のおかげです。

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コメント

  1. ハシビロコウ より:

    偶々、知って、Ryousho チャンネルを登録させて頂きました。数回繰り返し見させていただきました。日本からでもブッタガヤからでも、新しいのが配信されるのを楽しみに待っています。
    「下条一乗」さん?のプログラムを探しましたが、まだ見つかっていません。
    インドには行ったことが有りませんが、昔隣国のパキスタンには10回以上行ったことが有ります。

    もうブッダガヤに行くほど元気は有りませんが・・神戸も少し遠いし・・

    郷里では曹洞宗ですが、それが有るところが、「弘法町」と言うところです(笑い)。
    宗派は違いますが、同じ仏教と言う範囲で見れば、同じように有難いものだと思っています。

    最近、宗教系の本を良く読んでいますが、
    つい最近読んだ「仏陀のおしえ」 友松圓諦は、余りに面白く、図書館に返却しましたが、手元に置いていつでも読めるように、近所の古本店~ネットで入手する予定です。
    図書館にある、ダライ・ラマ14世の本全て、高田好胤の本全ては最低一回は読みました。

    日本人は、仏教+神道も含めて、先人が、理解して、守り伝えて来てくれたおかげで、現在が有る気がして、感謝しています。
    近隣のお寺で、法話聞く機会も探しております。

    地味な範囲内で、コメントも出来ればと期待しております。

    これからも配信楽しみにしております。

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