お金はないが、心はRichだ!
Rich(リッチ)という言葉を聞くと、どのようなイメージがありますか?
お金持ち?
裕福?
そのようなイメージを持っている方が、いいのではないかと思う。
辞書で調べてみると、このようにでてきた。
人・国・社会などが金持ちの、裕福な、豊かな 対義語 poor
バラモンの友人の言葉
インド国内にはたくさんの宗教がある。
その中で80パーセント近くをしめているのが、ヒンドゥー教。
ヒンドゥー教の僧侶の部分に位置するのが、バラモンです。
余談ですが、「カースト」という言葉を聞いたことある方は多いはず。
ヒンドゥー教の中にある、階級制度
バラモン・クシャトリア・バイシャ・シュードラ
そして、その下にあり人口の大多数を占めているのが、不可触民。。。
別の呼び方として、ダリット・ハリジャン(神の子)
カーストについては、別で。
ブッダガヤの中心にある、マハボディーテンプル(悟りを開いた場所)の中にも、実はヒンドゥー教の神様が祭られている。
祭られているということは、そこで祈りをするバラモンもいるわけである。
現在は、2名ほど。
何年もお参りに行っているので、顔見知りになり、一人は年齢が近いのでよく話すようになった。
ある日の夜、いつものようにお参りに行き、帰り際にいつも彼がいる神様のほこらに立ち寄り、座って話をした。
彼は、大変イケメンで、落ち着いた話し方をする。
いつも何気ない世間話やスマホの話から入り、時間がたつと自然と、生き方や哲学的な話になっていく。
その時に出た言葉が
「お金はないが、心はRichだ!」
話の流れはこうである。
ブッダガヤには、観光客への商売で成功し、大金持ちになった人が数多くいる。
その中の一人と、最近友人が会った。
その人は、億単位の資産を持っており、大きなホテルのオーナーでもある。
ただ、その人の接し方や話し方が、友人には合わなかったような。
もちろん、裏側で何をしているのかも知っているということでもある。
「俺は彼と同じような事は、絶対にしない。
彼と同じような事をしてお金持ちになるなら、貧乏でもいい」
淡々と話をしていく。
そして、最後に出た言葉が
「お金はないが、心はRichだ!」
「心にたくさんのいい心を持っている!」
その言葉を聞いたときに、ハッと気づいた。
私自身、「Rich」という言葉は、お金があるようなイメージを自然と持ってしまっていた。
けれども友人が言うように、お金じゃなくても「Rich」という言葉が当てはまるはずである。
特に「心」
日本には、「心が貧しい」という言葉がある。
そのことを忘れてしまっていた。
そして偶然にも、数日前にも同じ事をタイの仏教徒の方に言われた。
「あなたは確かに、お金がなくて貧しいかもしれない。
けれども、あなたは僧侶だ。
心の中には、たくさんのものを持っている。Richなんだ!」と。
改めて、目に見える部分だけでなく、自分の内面「心」の部分をしっかりと見つめることの大切さ。
そして、固定概念を自然ともっている自分に気づかされました。
本当の豊かさとは?
本当の貧しさとは?