カーラチャクラ 前行法話2日目
会場には毎日朝8時前後に到着して待っています。
その時間帯はほぼ並ぶことなく会場に入ることができるからです。
大変警備が厳しく、一人一人金属探知機を通り、その後手で身体中をチェックされ、荷物も一つ一つ開けてチェックします。
それを何万人もするわけなので、法話が始まる前になるとゲートは大行列。
2時間ほど並んで入ってくる人たちも。
前行法話2日目
2日前は、まず異なる宗教観の対話ということで、様々な宗教の代表者が壇上に登壇しました。
本来は、謁見という形で公開せずに行われる予定だったものを、ダライ・ラマ法王が公開することを提案し実現されました。
登壇されたのは、
・シーク教
・イスラム教
・ジャイナ教
・ヒンドゥー教
それぞれが少しずつスピーチをされていく中で、最後のヒンドゥー教の方は、少し長めの気合のこもったスピーチをされました。
「非暴力=愛と慈悲である。
カーラチャクラ参加者とこのことを共有したい。
この会場は、ダライ・ラマ法王から出る雰囲気のようなもので満ち溢れている。
それは、ダライ・ラマ法王の海のような慈悲である。
今はインターネット、SNSでどこにいても繋がれる時代。
手に手を取り合って、一つの人間家族として生きていきましょう。」
最後は、ダライ・ラマ法王があいさつされ、この集まりの経緯を説明されたあと、
「伝えたいことは、一つ。
人間は、一つである!
宗教が異なっていても、二次的な違いがあっても、伝えたいことは一緒。
それは、愛と慈悲
一人一人が、手を取り合って、愛と慈悲の世界を実現できることを夢見ている」
そう伝えた後、登壇者全員で、地球儀にお清めの水をかけられました。
その後、パーリ語のお経と中国語の般若心経を唱えた後、法話に入られました。
入菩薩行論をまず読み進められ、第1章の26偈が大切だと強調されました。
また、32、33偈用いて
「どんな相手にでも、心から幸せになって欲しいと願い行うことが大切である。貧しい人にも哀れんで行うのではなく、幸せになって欲しいと願って行うこと」と、布施の行について説明された。
そこから第2章では、1〜8偈を強調され、3章、4章と進められた。
話の中で、
「一人の良き人間になること。
人間の性を受けた以上、人生を良きものにしていくこと。
素晴らしい知性を持って生まれてきた私たち。
愚かな気持ちにしない。
自分を苦しめている本当の敵は、煩悩!外部ではない。
友人も些細なことで、嫌いな人になる。
忍耐も必要。
耐えるだけでなく、その考えを変える努力も必要。
煩悩を喜ばせる・そしてついていってはダメ。
口と行が一致した人間に。
煩悩という敵は人と違い、一度やっつけると二度と襲ってこない」
と様々な解説を交えて、入菩薩行論を読み進めました。
※混雑するブッダガヤ