カーラチャクラ の裏側で。。。 (2017 ブッダガヤ)

カーラチャクラ が、1月14日無事終了した。

ブッダガヤで現在のダライ・ラマ法王によって行われるカーラチャクラは、今回で最後だろうと言われており、前回(2012年)を超える、多数の人たちが押し寄せると予想されていた。

今回からはオンラインレジストレーションが採用され、インターネットから事前に登録を済ませることができ、20万人近くの登録があったようである。
ただ、実際に現地にきた人は、10万人強だったようである(前回2012年の半分ほど)

が、1法要に10万人が集まるというのは、すごい。

参加者は、90カ国から集まったと公式発表がでている。

順調に進み、終わったように見えるカーラチャクラですが、実際はそうでもなかった。

現地でのちょっとしたいざこざ

まずは下の動画をみてほしい。

これは、カーラチャクラ後半1月11日、夜7時頃の動画

砂曼荼羅が完成し、一般公開がされた時の様子。

早く見ようとお昼3時頃には開場外に行列ができはじめ、ティーチングが終わる4時過ぎから開場したようだが、長時間待たされた人たちと、あまりにも人が多すぎるということで、このような混乱になったもよう。

また、様々な国や地域からきているので、並ぶ習慣がなかったり、我先にという人がいるのも一つの要因。

大声で「大丈夫、大丈夫」とインドとチベットの警備にが叫んでおり、人の流れによって門が壊れそうになっているのも見てとれる。

日本では並ぶ・押さないというのは、当たり前ですが、そうでもない地域もまだまだあり、いろいろ考えさせられる。

実際、押されて倒れている人がいたり、いたるところで警官と並んでいる人のいざこざが起こっており、大変危ない状況でした。

海外での問題

今回のカーラチャクラに向けて、たくさんのチベット本土からの人たち、そして、中国人(漢民族)もブッダガヤへ集まろうとしていた。

実際、12月中頃から徐々にブッダガヤへ集まってきていた。

チベット本土からの人たちは、ネパールなどを経由し、様々なルートを駆使して(危ない)ブッダガヤへやってた人も多い。
それだけダライ・ラマ法王に対する思い、カーラチャクラに対する思いが強いということである。

が、中国政府からあるニュースが発表された。

そのことについて書かれているニュース

簡単にいうと、インドやネパール、ブータンにいる人は、12月中に中国に戻ってきなさい。
1月中頃からはOKですよ。

という発表である。

まさに、カーラチャクラに合わせた発表だということがわかる。

そして、実際ブッダガヤにすでに到着していたチベット人でも、チベットの寺院が手配したバスに乗り帰っていった人たちが多数いたようである。

どのような思いだったのか、、、

考えただけでも悲しくなる。

他にも、中国国内のチベット寺院で、一人でも寺院の中の人がカーラチャクラに参加したということが発覚したら、寺院全員を投獄するという発表や、寺院だけでなく、村の中でも同じことをするという発表があった模様。

それ以外にも、ブッダガヤ近くにあるガヤ空港では、中国の警察がいて、中国のパスポートを持っている人を追い返していたという情報もあった。

どうしてそこまでするのか・・・理解ができない。

ダライ・ラマ法王は、法要中にこのような言葉を発せられた。

「たとえどれだけこの会場から離れていようと、共に灌頂を受けていると思ってください。
  私もそのような思いで、灌頂を授けます。」

この言葉が、どれだけ多くの方・ブッダガヤへ来ることができなかった方への救いの言葉になるのか、私には想像がつかない。
この言葉を聞いた方で、涙を流した方もたくさんいたのではないかと感じる。
会場では、拍手が巻き起こっていました。

また、ティーチングの中で

「敵が現れたら、その人のことを修行をさせてくれる人なんだと認識する」

「憎むべきは、その人ではなく、その人の心にある煩悩である」

と言われた言葉が、すごく重く感じ、それを実践しているダライ・ラマ法王の姿にただただ素晴らしさを感じる。

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