テクノ法要 が話題に上がっているが、チベット仏教は大規模!!
テクノ法要
福井県にある元DJ僧侶がクラウドファンデイングで資金を集め、テクノ法要を開催するというニュースがインターネットで流れているのをみました。
様々なメディアでも取り上げられ、ニュースサイトや、まとめサイト、海外のインターネットメディアでも取り上げられ、テクノ法要という言葉がかなり広まっているようです。
ただ、評価は賛否両論のようですね。
斬新でいい
綺麗な浄土がみれていい
楽しそう
という肯定的な意見がある一方
本堂でこれはダメでしょ
仏を冒涜している
うるさいだけ
などという、否定的な意見もあるようです。
新しいこと、今までの常識とは違ったことをするというのは、必ず批判を受けるものですね。ただ、最近は、批判を受けること・炎上することが一つの価値になっているように感じるのは私だけでしょうか?
話を戻して、光や音楽を駆使して法要を行うお寺というのは、全国的にも稀であり、特に今回のように大々的にお金を集めて、目立つ形でという法要は大変珍しいと思います。
これが、一お寺がかぎられた地域だけで行う法要という形だったら、これだけ目立たなかったはずです。
これだけ目立ったことにより、お寺に対する興味がわいた人、考える機会を持った人もいたはずだと思います。
そういう意味では、お寺界にとってはいい刺激だったのではないでしょうか。
ただ一歩世界に目を向けると、大規模な光と音楽を使った法要が行われています。
(テクノではないですが。。。)
世界中の信者が1万人以上集まるチベット仏教、カギュモンラム
早速、下の動画を見てください。
場所は、インド、ブッダガヤ
仏教が始まった場所ブッダガヤです。
毎年この場所で、行われるチベット仏教カギュ派の大法要、カギュモンラム
http://www.kagyumonlam.org/index.php/en/the-monlam-about/about-kagyu-monlam
数週間行われる大法要に参加するため、昨年は7000人の僧侶や尼僧、一般の信者が約3000人集まりました。
信者は、毎年この法要に参加するために仕事の休みをとってきます。
台湾・中国・マレーシア・シンガポール・アメリカ・カナダ・西洋諸国など全50カ国から集まり、法話は、13ヶ国語に同時通訳されます。(日本語は、残念ながらなし)
日本で毎年行われる仏教の法要で、これだけ人が集まることはあるでしょうか?
実際何度もこの会場に足を運んでいますが、人の多さ、舞台の大きさに圧倒されます。
そして、スピーカーを通して行われる独特の低音のお経は、一度聞くと忘れられません。
さらに驚くことは、この場所に来れない世界中にいる信者のために、すべての日程をfacebookのライブ動画でリアルタイムで配信し、数日後には、youtubeの専門チャンネルにすべてアップロードされるということです。
使えるものは、すべて使っているという感じです。
そのモンラムの最後に行われるものが、「マルメモンラム」と言われる法要。
「ランプ供養」や、「光の供養」とも訳されるようで、夜に行われます。
3月2日に行われた動画がyoutubeに上がっているので、ごらんください
どうですか?
光や音楽、煙などを使った演出。
世界中からこの日のために集まってきた、一流の音楽家たち。
飛び交うレーザー光線
カメラも何台も用意されており、まさにコンサート会場。
司会は、僧侶により、チベット語、英語、中国語に同時通訳
改めて言います。
会場、音響、照明、人材
すべてこの法要の為に用意されたものです!
クライマックスは、カギュ派のトップ、カルマパ法王自身が歌を歌い、参加者全員で大合唱
その歌も、チベット語、中国語、英語に訳されています。
改めていいます。
どうですか?
テクノとは違う路線ですが、ブッダガヤではこのような大法要が毎年行われています。
言い忘れてましたが、この大法要に参加する方法は、会場にきてパスカードを作るだけ。
参加費は、無料
すべて信者さんのドネーションで賄われています。
お金がある人は、お金を。
お金がない人は、ボランティアとしてスタッフになる
数週間続く法要では、お茶やパーレというチベット式のパンも無料で全員に配られます。
上には上がいるという言葉がありますが、世界中に信者を持つチベット仏教の凄さをうかがえる光景です。
カルマパ猊下のインタビューが書かれている本
チベット仏教について