ミッドナイト念仏 って知ってますか?
もうすぐ4月
4月の京都といえば、桜を目当てに観光客が大勢押し寄せる季節。
(最近、一年中人が多いが)
京都に住んでいたこともありますが、京都は四季を楽しめる街ですごく印象に残っています。
その中でも、春の街の雰囲気が華やかになっていく様子は、忘れられません。
寒い冬から、桜が咲き、緑が増えはじめ、日差しが暖かくなり、川に反射する太陽の日差しも暖かく感じる。
新大学生が街に増え、真新しい服などで街中をきょろきょろしながら歩いている。
その新入生を先輩が、食事に連れていく風景。
学生の街、京都ならではです。
また、京都と言えば、たくさんある古くから続いているお寺。
たくさんあるお寺では、普段の拝観はもちろん、季節限定の特別拝観や、貴重な寺宝を公開するお寺もあります。
そんな4月京都で、年に一回だけ行われる参加型珍しい行事といえば、4月18日に開かれる「ミッドナイト念仏」
聞いた事ありますか?
ミッドナイト念仏
ミッドナイト念仏とか pic.twitter.com/DNPUwqYs0B
— ほろ苦い。 (@BlueMt1929) March 29, 2017
ミッドナイト?
夜中?
簡単に言うと、オールナイトで念仏をしましょうよ!という行事
知恩院さんからポスターお預かりしました。
妙にインパクトのあるタイトル「ミッドナイト念仏」
※私個人は無宗派デス pic.twitter.com/vErxA8amio— 椛*すず工房 (@suzu_koubou) March 29, 2017
時間は、PM8時〜AM7時
名前の通りミッドナイトですね。
場所は、浄土宗総本山知恩院 国宝三門
毎年恒例のミッドナイト念仏in御忌!! pic.twitter.com/8wvbT7sGpj
— ザリ子 まき (@zariMAKI) April 19, 2016
写真でもわかるように、この大きな三門の二階で行われます。
夜、三門の二階に上がれるのは、一年間一回、この日のみ。
貴重な体験ができる機会です。
ちなみに、この三門の上からは、夜の京都が一望で、綺麗な夜の街を見ることもできます。
ちなみに、念仏って?
念仏とは、「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)を唱える事
ミッドナイト念仏では、ただ唱えるだけでなく、南無阿弥陀仏と唱えながら、木魚をたたきます。
夜の暗い雰囲気の中、ともされたローソクの明かりで浮かぶ仏様の顔を見ながら、木魚のぽくぽくという一定のリズムに包まれる空間は、なんとも言葉にいい表すことができない不思議な空間です。
参加者の声
ミッドナイト念仏良かった◎
夜通し念仏唱えながら木魚叩いてきた。
これは来年も行かないと。 pic.twitter.com/kjmKZ7AGqZ— にしやま。ともえる。 (@tomoeru) April 18, 2016
ミッドナイト念仏すごくよかった
国宝なだけあって中はすごい迫力だったし 木魚のグルーブ感びんびんで、
完全に無心なれる— mst takayanagi (@mstoitoitoi) April 18, 2016
無数の木魚の音が「一つ」になるときがあるのです。我が人生の大切な思い出や、後悔の念が頭の中を駆け巡りました。ミッドナイト念仏。
— α-STATION非公認アカウント (@alphaunofficial) April 18, 2016
ただ、このミッドナイト念仏は、メインの行事ではないんです。
4月18日〜25日まで知恩院で行われる大法要、御忌大会(ぎょきだいえ)の一環で行われている行事です。
御忌大会とは?
法然上人がお亡くなりになられた日を期して行われる忌日法要。知恩院で一番大きなかつ重要な法要です。
法然上人がお亡くなりになられた後、その忌日に上人の門弟たちが修した「知恩講」に由来します。
もともと「御忌」という言葉は天皇や皇后の忌日法要を指していましたが、大永4年(1524年)当時の天皇である後柏原天皇より「知恩院にて法然上人の御忌を勤めよ」という「大永の御忌鳳詔」が出されました。これより法然上人の忌日法要を「御忌」と呼ぶようになりました。
当初は1月に勤められていましたが、明治10年から4月に勤められるようになり、4月18日午後から25日午前中までの8日間、日中・逮夜の各法要が勤められます。
※HPから引用
HPには法要の写真がでていますが、当日は、正装をした大勢の僧侶(100人〜200人)が本堂に集まり、お経を唱えます。
華やかな衣装をきた僧侶が何百人もいる姿は、大変印象的です。
ミッドナイト念仏・御忌大会
4月18日〜25日
知恩院へ足を運んでみませんか?
ちょっと勉強してから行くと、ひと味違った目線で見ることができますよ。
浄土宗を始めた、法然上人について