ダージリンストライキ について
「ダージリン輸入困難」という見出しがYahoo!のトップニュースに。
ダージリン輸入困難?
まあ、普通にダージリンを輸入するのは、困難ではなく、不可能では?
どうやってダージリンを輸入するのか記事を読んでみると、ダージリンティーの事でした。
ダージリンティーといえば、有名な紅茶だと知っている人は多いと思います。
ダージリンの感想
インドの北東部の山に広がる地域
紅茶で有名でもあり、トイトレインという世界遺産にもなっている、古い機関車も有名です。
ダージリンに行ったのは、2年ほど前の9月。
3日だけの予定でしたが、あまりにも居心地がいいので、電車をキャンセルして1週間ほどいました。
初ダージリンだったので、写真で見るような綺麗な山や茶畑の風景を想像していきましたが、雨模様がずっとつづき、しかも、下界の気温(30度超え)に服装を合わせていったので、寒さで地獄と味わったのを覚えています。単純に、下調べ不足。。。
昼間でも薄い長袖が必要で、夜になると、防寒着が必要なぐらい寒く、到着してすぐ暑いショールを買い、地元の友人にジャンバーを借りてきていたことを覚えています。
(これからダージリン行く人は、ちゃんと下調べをしていってくださいね!)
だったら滞在期間を伸ばさずすぐ帰ればよかったんですが、それ以上に気に入ったところが多々ありました。
住んでいる人達がネパール系の方が多く、日本人と顔が似ており、安心感がありました。
また、街並みも西洋建築が多くおしゃれな雰囲気で、インドの普通の家の作りとは全く違い、異国情緒があふれていたのを覚えていました。
まだまだたくさんよかったことはありますが、その中でも特に気に入った点は、二つ。
空気と紅茶
普段ブッダガヤの乾期の時期に滞在しているので、砂埃がひどく、空気も乾燥していて、マスクを忘れて外を歩くと、すぐのどをやられてしまいます。
でも、ダージリンの空気は山の上ということもあり清んでおり、同じインドでもこんなに違うのかと落胆した事と、羨ましさがこみ上げてきたのを覚えています。
それ以上に忘れられないのが、本場ダージリンティの一口目の感動です!!
風味・香り・後味
すべてにおいて、今まで飲んでいた紅茶との違いに驚き、感動しました。
やっぱり何事も本物が大切ですね!
ストライキでダージリンから紅茶を送れない
その時から、友人に紹介してもらった紅茶問屋の人に、ブッダガヤに戻るたびに、紅茶を送ってもらっています。
今回も、1ヶ月程前に連絡をとり、ファーストフラッシュ(香りがいい春とれ)とセカンドフラッシュ(味と香りのバランスがいい夏とれ)をブッダガヤに送ってもらうようにお願いをしました。
すると、「今ストライキだから、宅配業者が閉まっているから、店が開いたら教えるね」と連絡が来ました。
ストライキ自体はよくあることで、実際私が滞在した時も、州政府に対するストライキが起こり、お店がすべてしまり、タクシーなどもすべてストップしたことがありました。
ダージリンは山の上にあり、最寄りの駅は山を3時間ほど下った場所にあり、旅行者にとって駅とダージリンをつなぐ移動手段はタクシーのみ。
それがストップするということは、死活問題です。
その時は、1日で終わり次の日には、普段の街並みに戻りました。
今回も、そのようなことを想像して、ブッダガヤから出発するまでには届くだろうと思い楽観視していたら、なかなか発送の連絡が来ませんでした。
ブッダガヤに向け出発した6月20日になっても、連絡が来ず。
ダージリンからブッダガヤまで荷物が届くのにかかる日数は、だいたい4・5日。
7月18日までの滞在予定だったので、まだまだ大丈夫かと思い連絡を待っていると6月が終わってしまい、さすがに焦ってきました。。。
Wechatを使ってメッセージを送ってみると、いつもなら数分で帰ってくる返事が数日返ってこない。
数日後帰ってきたメッセージには、
「携帯のお金がリチャージできないから、インターネットが繋がらない」
という事が書かれていました。
「ストライキの状況はどうですか?」と質問すると
「お店がすべて閉まっていて、どうしようもない。
いつまで続くのか不明」
と書かれており、その時点で今回帰国までに受け取ることを断念。
案の定、帰国前に連絡とってみると「まだ続いている」と
ダージリン在住の日本人からの連絡
そんな中ダージリン在住の友人からも連絡がきました。
現地の状況を聞いてみると、生活面が大変だと言うことでした。
聞いた内容をまとめてみると
「ストライキ自体は、よく起こっており、今回もインドの州政府に対する抗議で、ダージリンの地域自体、今属している州から独立を求めて起こしているもの。
ただ、いつものことなので、すぐ終わると思っていたら予想以上に長引いている。
街自体普通に歩くこともでき、特に身の危険を感じるようなことはない。
が、ほぼすべての店が閉められており、生活物資を手に入れる事に苦労している。
また、携帯のリジャージをするお店も閉まっているので、携帯のリジャージするのも大変。
たまに薬局などが開くこともあるが、タクシーなどもほぼ止まっている状況で、山の下からの物資が滞っており、品物がほぼない。
すでに街を離れて、下の街へ避難している人達も多いが、友人は猫がいるので置いていけないのでダージリンの街に残っている。」
身の危険はないということですが、それでも山の上にあるダージリンの街にとってお店が閉まり、移動手段がないというのは大変な状況なのが想像できます。
私が訪れた時、大変綺麗な場所で、人もおおらかそうに見えたダージリン。
早くストライキが終わり、また、そのような綺麗な避暑地として、ゆっくり安心して過ごせるダージリンに戻ることを、祈っています。
※早朝散歩中に見つけた、綺麗な高山植物