ただ、幸せと平和について学んでいるだけなのに。。。チベット人とブッダガヤ爆弾事件について
1月19日夕方、爆発爆発・発見事件があったブッダガヤ。
現在は、特にパニックもない状態で、ダライラマ法王によるティーチングが1月23日無事終了しました。
爆弾についてですが、ブッダガヤ内ではいろいろな噂が流れていますが、まだ犯人が捕まっておらず、真相はわかっておりません。
ただ、ダライラマ法王がちょうどいる。
そして、ティーチングをしている会場や滞在しているお寺周辺で爆弾が見つかっていることも考えると、ダライラマ法王のティーチングをやめさせるためじゃないかと推測がされています。
数日前、仏心寺に泊まっているチベット人の家族とその親戚家族、合計10人で晩ご飯に行きました。
お互いの孫同士が結婚し親戚となった家族。
仏心寺に泊まっているチベット人の家族は、インド国内とカナダに別れて住んでいる家族。
親戚の家族は、インド国内とアメリカに分かれて住んでいる家族。
大変仲がいい家族同士で、笑い声が絶えない夕食。
普段はお寺で一人で食べる夕食が多いので、チベット語はわからなくても、賑やかに楽しそうに食べる夕食はいいですね。
また、お互いが仏教を学ぶために、ダライラマ法王に会うために、インド国内はもちろん、カナダやアメリカから家族が集まっていると思うと、チベット人にとってダライラマ法王がいかに大切な存在なのか、そして仏教がいかに影響力があるのかということがわかります。
なにより、家族が仲がいい姿を見ていると、ほほえましく、その場にいるだけでホッとする気持ちになりました。
笑いが絶えない夕食でしたが、その中で大変寂しく感じる時間がありました。
それは、爆弾事件の話が出たときです。
もちろん全員ブッダガヤにいるので、爆弾が爆発したこと、また発見されたことはすでに知っていました。
みんなで、
「誰がこのような事をしたのか!
何が狙いなのか?」
と推測をしながら話をしていると、隣に座っていた男性が少し強い口調で
「私たちは、何も悪いことをしているのではない!
幸せになりたくて集まって仏教を勉強し、愛と慈悲を学んでいるだけ。
そして、平和を願っているだけ!
なのに、どうしてこのような事が起こってしまうのか?
どうして、ダライラマ法王を狙うような事をするのか理解できない!!」
確かにその通りである。
何か悪いこと、危害を加えることを計画しているわけではない。
純粋に、家族でダライラマ法王の元に集まり、ダライラマ法王に会うため、そして仏教を学んでいるだけである。
そして、このようにみんなが笑顔で世界中から集まり、楽しい時間を共有しているだけなのである。
それなのに。。。
男性の言葉は、大変ずっしりと心に響きました。
自分自身は、日本に生まれ、ちゃんとパスポートがあり、様々な国に行くことができる。
そのような生活をしている私からは想像できないような、苦しい・悲しい想いをしながら、みなこの場所に集まり、笑顔で夕食を食べていると思うと、日本に生まれたことに対する感謝の気持ちがわいてくるとともに、チベット人の心の強さを感じました。
とにかく、少しでもチベットの方々が、またダライラマ法王が平穏に過ごせるように、ただただ祈ることしかできません。
コメント
久々にブログ拝見でとても驚いて居ります。年末に夫婦でお邪魔しました梶川です。滞在中毎日毎日通り、準備されていたチベット僧と一緒に写真を撮らせて頂いた
あのキッチン付近で…と。日本では報道されませんでしたので只々ビックリです。
昨年訪れたパキスタンのラホールでも私どもが帰ったあと、泊まっていたホテルのすぐ近くで爆弾テロが続けて起こり、多くの人が犠牲になりました。
世界中様々な人たちがいて様々な思いを抱いて居るのでしょうが…。
溜息しか出ません。
春のご帰国まて御無事、お祈り致します。
こちらでははじめましてです。
ダライ・ラマさんの本を読んだことがあり、私の人生を振り返るきっかけを下さった方です。
また、自らの行いを改める決意は他でもない、ダライ・ラマさんの言葉によるものでした。
時に厳しく、時に優しく
私は過去を憎み、過ちを繰り返し
自分に甘い人生でしたので
ダライ・ラマさんの言葉に触れた時
衝撃を受けました。
今まで出会った友人、恩師、詩集などでは感じることが出来なかった感動です。
そんな素晴らしい方の演説を阻止するなんて…悲しくなります。
だけど、例え愛する恋人にダライ・ラマは素晴らしい人なんだ。と言ったところで
なかなか理解をしてもらえないのと同様に、良いと感じるのも人それぞれ自由ですから、理解のない人に押し付けることをダライ・ラマさんは望まないでしょう。
きっと、そういった方々こそ
ダライ・ラマさんの言葉が心に入った瞬間には深く刺さるでしょうね。
その時を待ちましょう。
許し合える世の中になることを願うばかりです。