ブッダガヤの僧院で僧侶による性犯罪 が発生。。。
大変残念なニュースが飛び込んできました。
少年僧侶を育成する僧院兼、学校での僧侶による少年に対する性犯罪。
そして、それが行われた場所が、インド・ブッダガヤ。。。
なんと、お釈迦様が悟りを開かれた一番の聖地で発生しました。
現地の新聞
一部記事を翻訳すると、
・インドのアッサム地方からの少年を受け入れ、僧侶としての勉強を行っていた、Prajanna Social Welfare Trustというメディテーションスクール(僧院)で発生した。
・事件が発生した僧院は、マスティ、プールという、私がいる仏心寺のすぐ横の村
(徒歩数分)
・性被害に遭ったのは、13歳〜17歳の15人
・行った僧侶の名は、Bhante Sangh Priya
・内容
性被害として、記事によって書かれていることは変わっていますが、
裸でのダンス
トイレでの性被害 等
それ以外にも、拷問に近い部屋への軟禁もあり、水や食事が与えられなかった。
・親たちは毎月1000ルピー(約1800円)を毎月学校に払っていた。
詳しいニュースが書かれているサイト
犯罪を犯した僧侶の写真
すでに、僧侶は逮捕され、少年達もブッダガヤの安全な地域で保護されているということで、安心です。
ブッダガヤでは、大小100以上の各国の僧院が存在します。
その僧院の中では、自国の僧院の修行のサポートという機能のみで無く、仏教を伝えるということの一環で、インド国内での貧しい地域から子供を連れてきて、出家させ僧侶として育成しているお寺も少なくありません。
昔からある習慣で、貧しい地域の人達は、子供達が多くなると十分に育てられないので、僧院に預けるというのは、どこの国でもあった習慣であり、今でも残っている地域もあります。
また、ブッダガヤにあるインド以外の国の僧院でも、アッサム地方やラダック地方など貧しい地域から僧侶を連れてきて、僧侶として育成している僧院も多く、それ自体は貧困対策にもなると思うので、大変素晴らしいことだと感じています。
※今回事件が起こった僧院の写真
実は、今回逮捕された僧侶はよく見る顔であり、多くの僧侶をつれて托鉢に歩く姿やお経を唱え、マハボディーテンプルを回っている姿を見ていました。
その先頭を歩いていたのが、逮捕された僧侶。
小さい子供達が熱心に歩く姿に、仏教を伝える・僧侶の育成に力を入れている姿に感動をしていましたが、今回このような事件が起こったことは、大変複雑です。
実は1000年以上前に起こることが預言されていた?
仏教の僧侶が守るべき戒律の中には、性的なことの対することも多く記述されており、異性のみならず、同性や動物との性行為まで書かれています。
ということは、昔からそのようなことが行われてきた背景があり、その起こってしまった事件がもう起こらないようにと、戒律が定められたはずなのですが。。。
今回も起こってしまいました。
(1000年以上前の智恵が無駄に)
今回開放された15人の少年僧侶達が、平穏な生活に戻れることを願います。
そして、正しく仏教が伝わり、実践されることを願うばかりです。
コメント
御坊がここに書かれなかったら知り得なかった事件です。ありがとうございます。
私はまだ訪印経験がありませんが、人口が多く、裕福でない国ですと、欲望のままに人権を蹂躙することへのハードルがたぶん低いだろうと思います。
御坊の動画に出てくるたくましくもいたいけな子どもたちを思い浮かべて胸が痛みます。
それも因果なのでしょうか。
あまり知らなくても良い事件かもしれませんが、これも現実のインドだということ、また宗教者の姿というのも必要かと想い、記事にしました。
インドだから、人口が多いから、裕福だからというより、個人的に感じるのは、これが人間ということですね。
欲望が勝ってしまうこと、人の弱みにつけ込むこと、これは誰しも避けられないことかと思ってます。大なり小なり。。。
このことを人ごとであり、あの人は悪い!と指摘することよりも、この事件から自分はどうしないといけないのか?
「人の振り見て、我が振り直せ!」
この一言に尽きると思います。