東大寺 で行われた、「花まつり千僧法要」に参加してきました。
もちろん1僧侶として。
主催は、全国仏教青年会
お坊さんの世界にも青年会というのがあり、私が属している浄土宗では42歳までが青年会のメンバーです。
(宗派によって年齢の上限は違います。)
お坊さんの中では、42歳はまだまだ若手ということです。
実際多くの人が、お坊さんというと、歳をとっているイメージをもっているはず。
話はそれましたが、その青年会が主催で、毎年東大寺を会場とし行われているのが題して、
「花まつり 千僧法要」
千僧という名前の通り、各宗派の青年僧侶が多数集まります。
今回は、千人とはいかないが、今年は500名以上の僧侶が集まりました。
これだけの各宗派の僧侶が一つのお寺に集まって、法要を行うのは実はすごく貴重なんです!
私達僧侶にとっても、他の宗派のお経をじっくりと聞くこと・見ることができる大変貴重な機会でした。
当日の様子は、ネットに多数写真と共に挙げられているので御覧ください。
Twitterまとめ
中外日報記事
http://www.chugainippoh.co.jp/religion/news/20160429-002.html
最後の集合写真だけ自分で撮った写真を!
それぞれの宗派で衣の色や形も違い、大変華やかな法要だったことが伺えると思います。
参加して感じたこと
当日は、天気もよくたくさんの観光客であふれていました。
ぱっと見ると半分は日本人、半分は海外からの観光客。
その中を多数の僧侶がいきなり列をなして歩いてくるのですから、皆さん大変驚いていました。
そして、歩いていると様々な声が聞こえてきました。
「え?なにこれ!」
「すごーい!」
「やばい!やばい!!」
そんな中ある学生さんの声
「ちょっと怖くない?」
聞いている側としては、ちょっと複雑な想いでした。
このような声とともに、ほとんどの皆さんが一斉にスマホ、カメラをこちらに向けて構えている姿もある意味「すごい」の一言でした。
ある海外の方の行動
そんな中、中国系の方がとっていた行動が印象的でした。
どのような姿かといいますと、合掌をしていたのです!
カメラを構える中で、数名の中国系の方が、合掌をし、小刻みに頭を下げて見ている姿。
大変印象的でした。
数年前に参加した際は、日本人の方でも合掌をしている方は見かけましたが、今回は日本人の方で合掌をしていた方は、私が見た中では数名でした。
仏教に少し触れたことがある方は、仏様や僧侶の前では、まず合掌をして、頭を下げるということを一番初めに習っているはずなんです。
それを海外でも実践されている姿に、感銘を受けました。
Cool Japan として日本の文化をうりだし、寺社仏閣を観光の目玉としていく中で、日本の中の昔から続く習慣や、お参りの仕方というものを、海外に発信する前に、私達日本人が再確認していかないといけないと感じました。